ビロードの口づけ 獣の森編
激しく攻め立て、途端に緩める。
登り詰めそうになると焦らされ、もどかしさに泣きそうになる。
そんなクルミの様子をジンは楽しんでいるようだ。
今宵は意地悪にも拍車がかかっている。
動きを再開したジンがクルミを抱きしめたまま身体を起こした。
繋がったままで抱き起こされ、繋がりが深くなる。
内側をえぐる快感にクルミは思わず声を上げた。
あぐらをかいたジンのひざに跨がるような格好で激しく揺さぶられる。
攻め続けられ身体に力の入らないクルミは、ジンに縋って甘い声を漏らし続けた。
下から激しく突き上げられ、また高まり始める。
「あっ……やっ……お願い……意地悪しないで……」
「意地悪じゃない。黙ってオレの前から消えた罰だ」
「そんな……」
クルミは眉を寄せながら、うるんだ瞳で力なく睨む。
ジンは楽しそうにクスリと笑った。
クルミをきつく抱きしめ、ジンの動きは激しさを増していく。
「あっ……あぁっ……あっ……ジン……ジン……もう……」
「クルミ……」
「あぁっ……!」
名前を呼ばれて一気に高まったクルミは、そのまま果てに到達した。
頭の中で星が瞬き、目の前も意識も真っ白になった。