ビロードの口づけ 獣の森編
「やはりおもしろい。オレの相手はおまえくらい強気な女がいいのかもな」
そして少し身をかがめてミユの姿を頭の天辺から足先まで舐めるように眺める。
「でもおまえ小さいなぁ。中も狭そうだし、大丈夫か? オレの相手をして壊れないか? オレのは身体の大きさに比例してるぞ」
「いやーん。ザキ様ってばエローい。でもぞくぞくしちゃーう」
両手で頬を包んで身をくねらせるミユに苦笑してザキはひとつ息をついた。
「ま、その時に考えればいいか。じゃ、またな」
軽く手を上げて背中を向け、ザキは仕事に戻って行った。
ザキが部屋を出て行った後、なぜかクルミが落ち着きをなくしてそわそわしている。
「どうした?」