【短編】拝啓、初恋のキミへ。



―美佳side―




「…なんとなく…
来ないかもって思ってた…」





「じゃあ、なんで!」



そう声を荒げる咲也くんを遮って、私は言った。



「私ね、夢だったんだ。

同じ高校入ったら、昔みたいに一緒に帰れるの」




ずっと夢見てた。

咲也くんの隣で笑ってる自分。
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