【短編】拝啓、初恋のキミへ。
―美佳side―
あーあ…
おばーちゃんに悪いことしたなぁ…
ずっと看病させて……。
「…ゴホッゴホッ!」
せき込んでいると、部屋のふすまが開いた。
「おばーちゃん……
もう、看病はいいから…」
おばーちゃんだと思って、ふすまに目をやると、そこにいたのは咲也くんだった。
「どこが……大丈夫なんだよ」
そう言って、私の布団の側に立ち、紙袋から色々なものを降らせる咲也くん。
「お見舞い」
これ…
昔、私が…好きだったもの?
こんなに沢山――――