内側からの主張
「□」に後付け

『大衆』社会って、たぶん、こういうこと


呆れるくらい高く厚い壁で自己を守って、隔離して
「これをみんながやってるから」って言ってこうしたのに
壁の内側で「1人は嫌だ」、寂しいって泣いてる。みんなみんな

だから考えを情報を感情を共有しあってどろどろ溶けていく

 溶けて混ざって楽しいかい
 主張する個性は些細なものだよ

液体でできたカタマリはほら、彼も彼女も複雑に絡まって
二度と抜け出せないね

 うん?何を言い出すんだい。君も彼も、もう僕の一部だろう。

いったいどこからどこまでが君かな僕かな
彼にはわからないよ
そもそも彼って誰だい
あいつの足かな



こうして僕らは1つになって、だんだんそれが『大きな1人』になる

僕らはそれの一部にすぎないんだ
まるで人間だね


たくさんの種類のたくさんの細胞で出来上がった生き物。

それはきっと、綺麗で汚いこの社会だ



※ここまで読んでいただきありがとうございました

04/11/12/SUN 伊勢大輔 燈霞
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

砂を抱える人

総文字数/412

詩・短歌・俳句・川柳2ページ

表紙を見る
待つ

総文字数/413

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

表紙を見る
ある絵画のタイトル

総文字数/1,428

その他4ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop