モルフェウスの誘惑 ※SS追加しました。
連れて来られたのは、雑居ビルの六階、最上階だった


「入って」


杜(もり)に言われるまま部屋に入ると
下の事務所とは丸っきり違う作りになっていた


全面フローリングで作られたアトリエだった


「座れば」


顎で促された方を見ると、椅子があった
そこにゆっくり座り、部屋の中を見渡す美雨


アトリエ内には書きかけの絵がいくつか置いてあった


その殆どは同じ女性の絵だった
書きかけとは言え、初めて見た杜の絵は
とても悲しい感じのする絵だった


「早速だけど脱いで」


「えっ、脱ぐ」


「そう、脱げるだろ?お互い全部見せ合ったんだし、それにあん時のあんた自分からさっさと脱いだだろ?」


「それは、あの時…」


「じゃ、止める?俺、あの時のあんたの脱ぎっぷりの良さが気にいったんだけど」


「脱ぎっぷり…」













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