モルフェウスの誘惑 ※SS追加しました。

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「課長、この前の案件ですけど…課長？」


「ああ、すまない。この前の件なら先方に話はつけてあるからアポが取れ次第行ってきてくれ」


「わかりました」


デスクから去っていく若い部下の後ろ姿を見ながら、真山は思わず溜め息をついた


自分にはもう将来はないと言うのだろうか
決められたレールを進んでいくしかないのだろうか
愛を貫く事は許されないと言うのだろうか…


責任と言う二文字の言葉に、一生縛られて生きていかねばならないというのか


だとしたら…