秘密な男女
「会長すげーよな。あの鬼山と普通に話してるよ」




「確かに…」




またか……





ひそひそと話している他の生徒会役員に会長が言った





「ほら、早く動け。今日中に終わらないぞ」




「あ…はい!」





他の生徒会役員は再び動き始める





「……会長」




会長は優しく微笑む




「葵ちゃんは真面目に頑張ってるだけだもんな。えらい!えらい!」




そう言って会長は私の頭を撫でる






「……恐れ入ります」




私は顔が赤くなりそうなのを必至で抑え


再び作業に取りかかった





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