秘密な男女
ガチャッと音をたて玄関の扉が開いた




「立花くん…」




「…中入れよ。寒いだろ」




「はい…」




そうぶっきらぼうに言う立花くん



不機嫌なご様子



この間の…
お昼の事が関係しているのか…





でもあれは立花くんが悪いはず




「ただいま」




「あら葵、遅かったわね。立花くん、葵のこと心配してたのよ」



え!?



思わず立花くんの方を向く




あの立花くんが!?


心配!?




「お母さん……」




立花くんの顔がほんのり赤くなっている





立花くんが人を心配するところ私には想像がつかないな……






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