Endless...
この公園で同い年くらいの人に会ったのは初めてだった。
『こんにちわ』
「‥‥?」
『おなまえは?』
「‥‥ユウ」
『わたしは、レイ!』
「いっしょに、やまつくる?」
『うん!』
ユウくんはあたしよりも少し身長が低くて、丸い目をしている。
青いスコップで砂をすくい、山に乗せていく。
照りつける日差しや、焼け付く砂の温度も感じない程、夢中で砂遊びをした。
気が付けば、空が茜色に染まりカラスが鳴いている。
『ユウくん、あしたもいる?』
「うん」
『じゃあ、またあしたね!』
「うん。バイバイ」
ユウくんに背を向け、公園を出る時に振り返った。
ユウくんは砂の山を小さな手でたたいて固め、その手で汗を拭った。
見つめるあたしに気付くことなく砂遊びに熱中するユウくん。
あたしは道路の白線を辿りながら、ルンルン気分で家に帰る。
初めての友達。
すごく嬉しくて、帰ってすぐにアキラに自慢した。
「良かったな!」
『うん!あしたもね、あそぶやくそくしたの!』
「おぉそうか!でも行く時には気を付けるんだぞ。車とか、チャリとか」
『うん!』