星のしずく
過去
中学の頃、あたしには〝涼〟という彼氏がいた


塾で出会った男の子


けど付き合って1ヶ月記念日の


涼はもうあたしの彼氏ではなった


たまたま通ったカフェのある通り


楽しそうにカフェで話す涼の姿


その前にはかわいらしい知らない女の子


〝二股〟 あたしがされるなんてね


とっくの昔にあたしの手は離されていたのに


知らずばかみたいに


はしゃいでた自分を思うと


恥ずかしくてたまらない


抱きしめられたあの暖かかった感触が


もういまでは恐怖に近かった


もう裏切られるのは嫌だよ


それ以来、いい人がいても


〝好きなんかじゃない〟って自分の気持ちを


押し消していた
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