星のしずく
出会い
翌日の昼休み


ざわついた玄関


あたしはどさくさにまぎれて


出て行こうとしていた


靴箱をあける


靴が…ない


だけどあたしにとっては


〝またか〟


こんなものにすぎなかった


あたしは構わず靴下を脱ぎ捨てて


裸足で海へ向かった


冬なのに太陽に照らされた


アスファルトは凄く暖かかった


「暖かい」

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