となりの執事さん
「おぅ!なんだ?俺の顔忘れちゃったのかよ」

「忘れたもなにも…初対面ですよね?」

おじさんとは電話で少ししか話した記憶しかない。

「まぁ無理もねぇか、あの時美奈はまだ赤ん坊だったしな」

あの時…きっとお母さんとお父さんが死んじゃった時のことだ。

私はまだ幼くて、両親の事故やお葬式の事も全く覚えてない。
その時、真琴おじさんが真っ先に駆けつけたっておばあちゃんが言ってたっけ。
「姉貴そっくりの美人さんになっちまって。よしよし」

頭をぐりぐり撫でられる。
< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop