先輩~梨奈~
噂?
何それ。
「噂って何ですか?」
「前にもあったんだ。
俺の彼女への嫌がらせ」
「い…嫌がらせ?」
「あぁ。
で、俺等が付き合ってることが噂になってるらしいから気をつけろって」
「は…はい。
でも、それをわざわざ?」
「前のだったら言わなかったんだけど」
そういうと先輩は顔を伏せた。
え?
それって、あたしだから教えてくれたってこと?
心配してくれてんの?
なんか、超嬉しいじゃん。
「じゃあ、そういうことだから」
そういって、出て行こうとしたから…
ギュゥッ
「ありがと」
なんかあたし、先輩と付き合ってから積極的になった?
ちょっとはハズいかも。
「授業始まるから。
じゃあな」
そういうと、先輩はくるっと振り返ってあたしのおでこに軽く優しいキスを落とした。
もぅ、するなら直接唇にしてほしいと思うあたしはどこかおかしいと自分でもわかる。
「あっ、ありがとうございます。
あの…心配してくれて」
「じゃあ、気をつけろよ」
あたしはこのとき、気付かなかったのです。
あたし達の関係を、
妬み、
壊そうとしている人がいることを。
何それ。
「噂って何ですか?」
「前にもあったんだ。
俺の彼女への嫌がらせ」
「い…嫌がらせ?」
「あぁ。
で、俺等が付き合ってることが噂になってるらしいから気をつけろって」
「は…はい。
でも、それをわざわざ?」
「前のだったら言わなかったんだけど」
そういうと先輩は顔を伏せた。
え?
それって、あたしだから教えてくれたってこと?
心配してくれてんの?
なんか、超嬉しいじゃん。
「じゃあ、そういうことだから」
そういって、出て行こうとしたから…
ギュゥッ
「ありがと」
なんかあたし、先輩と付き合ってから積極的になった?
ちょっとはハズいかも。
「授業始まるから。
じゃあな」
そういうと、先輩はくるっと振り返ってあたしのおでこに軽く優しいキスを落とした。
もぅ、するなら直接唇にしてほしいと思うあたしはどこかおかしいと自分でもわかる。
「あっ、ありがとうございます。
あの…心配してくれて」
「じゃあ、気をつけろよ」
あたしはこのとき、気付かなかったのです。
あたし達の関係を、
妬み、
壊そうとしている人がいることを。