仕返し屋
「何…?これ…―」


それは、企業が広告など、PRするためのスペースにあった。






《仕返し屋》
☆アナタは誰かに仕返ししたいと思ったことはありますか?
アナタの代わりに仕返し請け負います!



そう記されていた。

「変なページ…」

美鈴はそう呟いた。

怪しいサイトかしら…?
クリックしたら何万も請求されるってやつ?
きっとそうよ。だいたい何よ、アナタの代わりに仕返し請け負いますって…―。

こんな怪しすぎるのに引っかかる人なんているのかしら?



そうは思ったものの、一瞬舞の顔が浮かんだ。

…アイツに仕返しできたら、どんなにスッキリするかしら…。




美鈴はしばらく画面を見つめていた。


ちょっとだけ、ちょっとだけよ…

怪しいサイトなら、すぐに戻れば大丈夫よきっと…。


そして、美鈴はページをクリックした…―。



< 11 / 42 >

この作品をシェア

pagetop