仕返し屋
「おはよ。美鈴。どしたの?顔色悪いわよ。」

翌朝、元気に出社していたマキを見て、美鈴はホッとした。


「何でもないわ。ちょっと寝不足なだけ。」

「え~っ?何で夜更かししてたの?怪しいなぁ~…デート?」

「そんなんじゃないわよ。ほらっ、朝礼はじまっちゃう。」

茶化すようにいうマキをあしらい、美鈴は自分の席に座った。


…今のところ、私が依頼した仕返しには遭ってないみたい…―。

一体、どんな仕返しなのかしら…―。

美鈴は、マキに指定した仕返しが気になって、その日はほとんど仕事も手につかなかった。


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