仕返し屋
「ちょっ!何よこれっ!?」

美鈴はパソコンに掴みかかった。


イヤよ!

仕返しされるなんて、イヤ!!

何度《仕返し屋》のトップページにアクセスしてみても、エラーが表示されるばかりで接続できなかった。



…どうしよう…
どうしよう…―。


美鈴は焦った。
このサイトは本物だ。きっと私も殺される!


…!!

口座よ!お金が振り込まれたってわかったら、きっと《仕返し》なんてやめてくれるはず!!




翌日、朝一で美鈴は銀行に走った。

指定された口座に入力するが、やはり、エラー。

何度入力しても同じだった。


…どうして!?いつもこの口座に入金してたじゃないっ!!

どうしてよ…―。




結局、なす術はなく、美鈴はトボトボと街を歩いた。
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