仕返し屋
…どうしてこんなことになっちゃったんだろう…―。

私があんなサイトさえみつけなければ…。


仕返しなんて、バカな事、最初からしなければ…―。


「美鈴先輩。」


聞き覚えのある声に、美鈴は顔をあげた。


「…舞…」

そこにいたのは舞だった。

美鈴に《仕返し》されて依頼、無断欠勤をつづけており、つい先日、クビになったばかりだった。


「どうして…?」


美鈴は後ずさった。

「その言い方、酷くないですかぁ?
舞をこんなにしておいて。」


舞の顔は醜い笑みを浮かべている。


「あれから、ずっと考えてましたぁ…」


「な、何を…?」


本能的に身構えながら美鈴は尋ねた。


「先輩にぃ、《仕返し》する方法。」



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