続・結婚白書Ⅱ 【手のひらの幸せ】
しばらく雑談をしたのち 俺達は再び礼を述べて帰ることにした
「家に帰って妻と話をしてくるよ こっちにいる期間も少し延びそうだし
この機会を逃すと話ができなくなりそうだ」
「そうしてあげて 奥様 きっと待ってるわ」
円華の言葉に若林さんははにかみ 今日はありがとう と俺達に礼を添えた
「彼 昔付き合ってた人だったの」
「うん……」
「いままで気になってたんでしょう? 黙っててごめんね」
「いいよ 言いたくないことだってあるさ」
「結婚したのが要で良かった 今日 しみじみ思った」
「おや? 今ごろ俺の魅力に気がついたのかぁ?」
「ごめんごめん 言葉のあやだって」
「ははっ わかってるよ……若林さん 奥さんと上手くいくといいな」
「そうね 私達をみて羨ましくなったんじゃない? きっとそうよ」
円華の予想が当たったのか そうでないのかわからないが
年明け こっちに戻ってきた若林さんは 奥さんも一緒だった
「妻に ”一緒に来て欲しい” と言ったら ”はい” と返事をされた
それだけだった たったそれだけ……」
新年会の席で 若林さんが俺にこっそり打ち明けてくれた
照れくさそうに語る顔は ホッとしたようで 今までになく穏やかに見えた
「家に帰って妻と話をしてくるよ こっちにいる期間も少し延びそうだし
この機会を逃すと話ができなくなりそうだ」
「そうしてあげて 奥様 きっと待ってるわ」
円華の言葉に若林さんははにかみ 今日はありがとう と俺達に礼を添えた
「彼 昔付き合ってた人だったの」
「うん……」
「いままで気になってたんでしょう? 黙っててごめんね」
「いいよ 言いたくないことだってあるさ」
「結婚したのが要で良かった 今日 しみじみ思った」
「おや? 今ごろ俺の魅力に気がついたのかぁ?」
「ごめんごめん 言葉のあやだって」
「ははっ わかってるよ……若林さん 奥さんと上手くいくといいな」
「そうね 私達をみて羨ましくなったんじゃない? きっとそうよ」
円華の予想が当たったのか そうでないのかわからないが
年明け こっちに戻ってきた若林さんは 奥さんも一緒だった
「妻に ”一緒に来て欲しい” と言ったら ”はい” と返事をされた
それだけだった たったそれだけ……」
新年会の席で 若林さんが俺にこっそり打ち明けてくれた
照れくさそうに語る顔は ホッとしたようで 今までになく穏やかに見えた