お星様になりたい
校門を出てすぐ、あたしはフェンスに寄りかかる、金髪の男が目に入った。
明らかにうちの高校の制服ではない、灰色のパーカーを着たその男は、雰囲気的に多分同じ高校生だと思う。
ああいう、悪そうな奴と関わると、ろくなことが無い。
あたしは、そのまま無視して、男の前を横切った。
「ねえ、さっきの金髪の男の人、超イケメンじゃなかった?!」
グループで一番の面食いが、こらえ切れなかったように、不意にそうまくしたてた。
すると他の友達も、口ぐちに同意した。
ああ、そう言えば顔、見てなかったな。
「ねえ、初果もそう思わなかった?」
急に話を振られ、慌てて「うん」と返事をした。
「ほらあ、初果はもてるのに、全然男に興味ないもんね。
高校生なんだし、もったいないよ?」
…確かに、男にはこれっぽっちも興味がない。
「彼氏」とかそういうの、あたしの「夢」には全く必要のない存在。むしろ足を引っ張られるだけだ。
明らかにうちの高校の制服ではない、灰色のパーカーを着たその男は、雰囲気的に多分同じ高校生だと思う。
ああいう、悪そうな奴と関わると、ろくなことが無い。
あたしは、そのまま無視して、男の前を横切った。
「ねえ、さっきの金髪の男の人、超イケメンじゃなかった?!」
グループで一番の面食いが、こらえ切れなかったように、不意にそうまくしたてた。
すると他の友達も、口ぐちに同意した。
ああ、そう言えば顔、見てなかったな。
「ねえ、初果もそう思わなかった?」
急に話を振られ、慌てて「うん」と返事をした。
「ほらあ、初果はもてるのに、全然男に興味ないもんね。
高校生なんだし、もったいないよ?」
…確かに、男にはこれっぽっちも興味がない。
「彼氏」とかそういうの、あたしの「夢」には全く必要のない存在。むしろ足を引っ張られるだけだ。