お星様になりたい
「変わった、って、どういうこと……」

そんなことを言いながらも、あたしは「あり得ない」可能性を、必死で否定しようとしていた。

「うい」って呼ばれたの、何年ぶりだろう。

すると男は、今度は流暢な英語ではなく、日本語であたしに話かけた。


あたしと同じ、偽物の笑顔とともに。

「さすがういだな。英語もちゃんと分かってんだ。
あれからすっげー努力したんだってな、すごいよお前」



「あ れ か ら」


金髪の見た目に似つかわしくない、さわやかな笑顔で、あたしの心をグサグサ突き刺してくる。


そして、一言も喋らず、ただよく分からない感情で泣きそうになっているあたしを見て、男はとどめの一撃をくりだした。


「いい加減、俺が誰なのか分かったよな、初果」






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