お星様になりたい
登真は、あの夏が終わり、小学3年生になった春にあたし達がいた小学校を両親の仕事の都合で転校した。

転校してすぐは、文通や電話などしていたが、半年が経った頃、登真からの連絡は急に途絶えた。

それから、今こうして出会うまでの8年間、あたしは登真がどこで何をしていたのかは全くしらない。

流暢な英語。すらっと伸びた背丈。そして眩しいくらいの金髪。

そのすべてが、8年間という、あたし達子供にとってあまりにも長い時間を物語っているように思った。



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