透明になりたい
「走るか。」

「うん。」


そして僕らは走り出した。



「そぉ言えばさ、」

「ん?」

走りながら美苑は口を開く。


「海陽って、何色が好き?」

「・・・白。」


僕はまた、小さい頃を思い出した。



「白?!なんで白なのよ~。」

「別に理由なんてないし。」

言うのがめんどくさかっただけだ。


ちゃんと理由はある。


「じゃぁ、私が海陽にプレゼントしてあげる♪」

「プレゼント?」

「楽しみにしててね♪」

「・・・?おぅ。」

意味がわからないまま、僕たちは学校についた。



< 26 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop