透明になりたい
「黄色って聞くと、なんか音楽が流れてきそうじゃない?」

「は?」

笑ってそんなことを言うので、僕は聞き返した。


「なんかさ~・・音色って言うの?音の色って書くじゃん、音色って。 なんかさ~・・音色って、黄色な感じするんだよね~・・。」


音色・・?


音の色?



・・・・・・それが黄色なのか?



「音に色があんの?」

「あぁ!今馬鹿にしたでしょ?」

いきなり指摘された。

「別にしてねぇし。」


馬鹿になんかするもんか。


ほんとに音の色が黄色なのか、疑っただけ。

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