透明になりたい

「それは無理!大事な用事だもん!」


「大事な用事?どうせ美月と遊ぶとかじゃねぇの?」


僕は冷蔵庫から500mlの水を出してそう言った。



「美月とは夜遊ぶ。」

「・・・マジお前帰れ。」

「だからなんで!」

「・・しかも別に今日やる必要ねぇだろ!明日やりゃいい。」

「日曜日に宿題やる気は起こらない。」

「・・・。」



僕は静かに水を冷蔵庫にしまい、美苑に言った。


「帰れ。」



「やだし!せっかくお母さんたちにバレないように窓から海陽んち侵入したのに!」




・・これだよ。僕の部屋にいた理由。勝手に窓から侵入。
今度から暑くても窓は必ず閉めよう。あ、あとカーテンも。中が見えないやつ。

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