真夜中のハニーミルク
レンジが“チン”っていう音を立てて止まったら、先生はカップを取り出した。


「さ、行こうか」


また暗い廊下に出て、さらに奥に進む。

私は連れ去られてしまうんだろうか?

突き当りには、外に出るドア。

…こんな場所に屋上があるなんて。

先生がドアを開けると、ヒンヤリとした風が入ってきた。

そのまま付いていくと、今にも壊れそうなベンチに先生は腰かけた。

ギシっと音がする。

そして、私にカップを手渡した。
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