ままごと遊びで楽しもう
「隣の隣のおねえさんで、いいと思いますよ」
「それも、家族?」
「私はあなたを好きでいます」
「家族だ」
えへへ、と笑うこどもは、姫君の体に抱きついた。
「ねえねえ、ずっと好きでいてくれるよね。当たり前だよね。こども(ボク)を愛してくれるよね?大人なら、こどもを愛さなきゃいけないんだから。可愛いから撫でて、弱いから守って、小さいから抱っこして。目を離さず、構って、起きる時も寝る時も、そこにいてくれるよね?」
愛情の上位。
こどもだからとの理由にしなければならない、大人(こちら側)の接し方。
「こどもを、可哀想にしちゃダメなんだ。こどもの涙は、見ていて辛いでしょ?かわいい子を笑顔にさせたくなる気持ちは綺麗なんだから、お姫さまも綺麗なままでいるものね。
最近ね、こわい大人ばかりだから、イヤなんだ。当たり前のことが、当たり前じゃないの。こどもを泣かせる大人が多くてイヤ。それでね、ボクはそんなこどもたちに教えたいんだ」