はじめてを教えてくれた。
桜が満開になり…
散っていった5月。
私は気付けば…高校生になっていた。
今でも、中学生のときに
恋していた先輩を引きずっている。
何度も諦めようとした…
だけど、諦められなくて
先輩の卒業式。
勇気を出して
告白をした………
告白をしたというより
「好きだった」と伝えただけ。
過去形にしたんだ…
傷つくのがこわかったから……
あの日から私の時間はとまっていた。
高校生になっても
先輩だけを毎日…想っていた………
そんな私が恋なんて出来るはず
ないんだ………
あんなに好きだったのに…
あんなに想っていたのに…
時間とは恐ろしいもので…
高校二年生になると…
先輩を忘れかけていた。
学校生活は中学生のとき以上に
忙しかった…
部活に委員会。バイトに塾。
毎日が退屈しなくて…充実していた…