◇◆近未来科学商品◆◇【CANDY】
あんたのせいで成績落ちたんだってば!!!
むっかつく〜!!!
あたしは拳を力強く握り締めた。
……いつか、この男を……ぶん殴る!!
「まっ!勉強するのは良い事だけどね」
だから、この飴を没収するだけにしてやるよっと言って担任は、飴の袋を開けて、口の中に放り込んだ。
「っああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
あたしのっ!!
先生のお喉を治すための!!!
飴さんがぁ!!!!!
なんで、こんな奴の口にはいんのよ!!!!!
信じらんない!
なんで勝手に食べてんの?!
アホ!!
バカ橘!!!
ドアホーーー!!!!!
……でも、まだあと1個残ってるし。
うん、この1個こそは絶対に菅山先生にあげよう♪
あたしのラッキーアイテムさん☆
「……んだよ、委員長。そんなにこの飴欲しかったのかよ」
先生は残り1つの飴をまた目の前でヒラヒラと揺らした。
あたしはただバカみたいに口をあんぐり開けてコクンと頷くばかりだった。
「しゃーねぇな〜。じゃぁコレはお前にやるよ」