◇◆近未来科学商品◆◇【CANDY】

でも、本当にラッキーハプニングだ。



先生とこうして2人でいられるんだもん。



「あぁ、後藤が倒れて、ここに運んだんだ。
今はちょうど高2生が修学旅行に行ってて、養護教員も引率だからいないし、診てもらえる人いなかったんだ。

だから、今日の授業が一応終わった私が様子をみていたんだが……いつの間にか眠ってしまっていたようだ」

恥ずかしそうにそっぽを向いて口ごもる先生。


完璧で通している先生が学校で寝たんだもん。



そりゃ、恥ずかしいか……。


「まぁ、具合がよくなったんなら、帰るといい。橘先生には言っておいたから。と言っても橘先生も具合悪そうだったんだが……インフルエンザでも流行りだしたのかも知れんな」

「インフルエンザ……ですか」



でもあの電気の流れる感じはインフルエンザではないと思うんだけどなぁ。


なんていうのか、風邪とか病気とか……そういうのじゃなくて、もっと不確かなものというか……


ん〜よくわかんないけど、まぁ、先生の照れた顔も見れたことだし良しとするか。



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