◇◆近未来科学商品◆◇【CANDY】
あいつらもあいつらなりに昼の席取りに夢中なんだよな。
俺が高校生の時だって授業なんかそっちのけで休み時間のほうが大事だったような気がするし。
学生にとっての学校生活ってそういうもんだと思うし。
まぁ、適当適当♪
なんでも適度に適当に……
それがいいんだって。
いつもの俺なら、食堂で座りたいがために生徒に混じって食堂へと急ぐんだけど、今日の俺は違う。
ふはは。
なんと、今日は、弁当があるんだ!!
しかも手作り(自作)!!
「ふふふ〜んふ〜ん♪」
今日はどこで食おうかな♪
「そうだ!!」
俺は自分の机にカバンを置き、その中から手作り自作弁当を取り出した。
目指すは空の彼方へ。
レッツゴー!!
なんだか昼ごはんが弁当ってだけで若返ったような気がした。
というよりも、昼飯前でテンションが上がっただけなのかもしれないけど。
とにかく俺は弁当を持って、第2校舎の古い木造校舎の屋上へと向かった。