◇◆近未来科学商品◆◇【CANDY】



しかも、相手が先生だから注意もへったくれもない。



こんなことなら大人しく職員室か食堂で飯食えばよかった。


何度も言うが、俺は菅山先生が苦手だ。

ウマが合わねぇ。





「私ですか?見ての通り、料理はダメですね」

菅山先生はコンビニの袋を見せると肩をすくめて笑った。

へぇ〜、この先生、笑おうと思えば笑えんのか。


いつも冷たいと思ってたけど、笑えば、なんか親しみやすい先生な気がする。



「でも、菅山先生なら誰か作ってくれる人とかいるんじゃないですか?」


普通なら、先生のプライベートを知るような質問はしないのに、
今日に限って、こんな話を振ったのは、多分、菅山先生の意外な一面を見たからか、

それとも、一緒に飯を食うという、この状況のせいなのか。



「それを言うなら橘先生ですよ。先生なら生徒からとかお弁当もらえるんじゃないですか?」

「ぶっ!!!!!」

何言ってんだ、このおっさん!!!!
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