◇◆近未来科学商品◆◇【CANDY】
なんだ、あいつは!!
俺の英語なんてクラスで下から5番以内に入るくせに!!
それなのに、成績のいい数学の質問はして、成績悪い英語は放置か!!
生意気な奴!!
しかも、なにがムカつくって、英語担当が俺になってから成績下がってんだよな。
っわかりやすいくらいに!!
そんなに俺が嫌いかよ。
……教師としての自信なくすって、まじで……。
「はぁ〜」
ひび割れたコンクリの上に寝っ転がって空を見上げた。
綺麗なスカイブルー。
今、この時に何人の人が空を見上げているんだろう。
「サッカーでも行くか……」
少しだけ休憩を取ってから食後の運動にサッカーでも混ぜてもらおうかと思って起き上がった。
背中についた小さな石を払い落とす。
ふと、何かが反射してキラリと光り、俺はというと、その光へと視線を落とす。
近付いてみると、車かなんかの鍵のようだった。
「誰のだ?」
って、多分菅山先生のだと思う。