love making
その日も、
やっぱり雪菜は屋上にいた。
「私、いつも一人なの。」
雪菜は、
うつむいて言った。
「何か、人と関わるの苦手でさ。」
雪菜が軽く涙声になってた。
だから……
と、雪菜は続けた。
「龍介君が、
この学校でできた初めての友達なんだ!」
俺は、
なんて返したらいいかわかんなかった。
だから、
抱きしめてみた。
そしたら、
雪菜は俺の胸んとこでバタバタしてたけど、
いつの間にか、
俺の制服をギュッと、つかんでた。