私の選択肢~彼はバンドマン~
ドキッ!!
あたしの胸の奥が鳴った。
みんなに聞こえたんじゃないかと思うほどそれは大きかった。
「ねぇ、淳くんと沙織ってどんな関係??」
予想外の質問に淳くんはポテトを喉に詰まらせた。
そんな淳くんの背中を擦りながら
「一応大学の先輩後輩なんだけど、女友達みたいな感じ(笑)」
ねぇ、と同意を得るように首を傾けた。
淳くんはまだ苦しそうにしながらコクコクと縦に首を降った。
「そうなんだぁ!」
と質問した翔くんより先に豊さんが声を出した。
そんな楽しい時間を過ごしていたら淳くんの携帯が鳴った。
「ごめんね…」
と言いながら淳くんは外に出ていった。