青空の神様
少年二人は、きれいな夕日を浴びていた。
少年達は、道沿いにある家の庭先にグローブとボールを置くと、斜め向かいの家の隣にある大きな木に登りはじめた。その木は柿の木らしかった。二人は慣れていて、あっと言う間に木のてっぺん近くにまで登ると、隣の家の屋根に移り、二階から、二人仲良くオシッコをした。あたしは一瞬、「え、何?」と思ったが、二人はどうやら、どちらが遠くまで飛ばす事ができるか距離を競っているようだ。           なんてくだらない事をしているんだろうと、微笑ましく笑った。二人は、また木をつたって降りて、グローブを手にすると、何やら楽しそうに話をして、手を振りあって別れた。菅野さんは、道をまっすぐ走って行ってしまった。
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