貴方の隣はいつも!?
「荒川〜。俺は後藤裕也。サッカー部だ。宜しくなぁ」
俺の席の前の奴が
勝手に自己紹介を
始めてきた
「おう。宜しく。」
「俺の事は裕也か裕くんって呼んでな。」
裕くんって…
キモっ。
自分の事裕くんって
呼ぶのかよコイツ…
「ん。じゃあ裕也で」
「おーう。俺は翔って呼ぶから」
勝手にしろよ
「あっ、そんから。あの綺麗な子。俺の彼女だから。取んじゃねーよ。」
裕也の指さす先には
髪短くておしとやか
そうな子がいた
「取らねーよ。」
何で取る必要あんだよ
人の彼女だし
興味ねーし…
「じゃ、後でな。」
っていうと裕也が
どっかに行った
見渡していると
茜とその子が
話しているのが
見えた
「翔!?」
何?ってかあいつ
声でかい…
「何の話してんの?」
俺が近づいて聞くと…
“出た!悪魔!ブツブツ…"
はぁ?悪魔!?何の事だよ…
「茜。声漏れてるよ」
「えっ…。何も言ってないよ…?」
目が泳いでるー
焦ってんじゃん
「ふーん…。まぁ、いいや。…あっ、そだ!茜。」
「何?」