日々

ま、まだ間に合う...!!!
この電車がダメでも、
もう一本希望が残っている!


雅紀
「とりあえず、父さんに電話―――」


そこでハッとして固まる。

冷や汗が垂れた。



『ハハ、ドンマイじゃん、それ。
ごしゅーそく様〜』


ヘイ♪過去の俺!!
来いよ、ぶん殴ってやる


家に帰ってお金を...

そんなもんねぇから、財布がないんだろ!?


叔母ちゃんに...

ダメ、ムリ、家にいないっ!!

父さんに連絡...

できたらこんなに悩むかぁーー!!!!



や、やばいッ

頭が働かないッ!!

どうしよう、思考回路が末期....


このままじゃ、学校を休んでしまう。


それは、なんとしても避けたい。


それでなくても病欠しやすいんだ、俺。


無駄な休みは困る!


真面目なこの俺がッ!!←大前提


先生に笑われるのは恥だしッ!!


ん?先生?休む?何を?学校を。


雅紀
「あ゛ーー!!学校に遅刻の連絡っ!!!!」

< 10 / 535 >

この作品をシェア

pagetop