日々
美桜
「雅紀!!雅紀も司会しない!?」
雅紀
「司会??」
部室でプリントを持って、
詰め寄ってくる美桜。
美桜
「数学教員が将棋部の顧問なんだけど、
全国大会が1月末にあってね!
先生が凄く私を推してくるけど、
1人は心細いし…。
だから一緒にしよーよ!」
雅紀
「別にいいけど。
でも勝手に俺が行ってもいいの?」
美桜
「今から聞きに行くの!
雅紀もついてきてよ!!」
雅紀
「おーう」
――――――
――――…
「ということだ」
雅紀
「分かりました。司会が終わった後、
俺達は何をすればいいんですか?」
雅紀も結局、
司会に参加することが決まった。
「別に遊びに行くでも、」
雅紀
「(仕事の途中放棄は嫌いなんだよな)
……対局って見て回っても?
手伝えることがあれば
掃除でもするんで」
仕事を真面目にこなしたい。
申し訳ない気持ちで出た言葉だった。
しかし、それがあらぬ方向へと曲がる。
「構わないけど、お前分かるのか!?」
雅紀
「え?あ、はい。ルールぐらいは…」
「将棋部入れ!!」
雅紀
「嫌です。」