日々

「君たち家はこの辺?」


雅紀
「え、違います」


美桜
「…………」コクコク


「どこに向かってるの!?」


雅紀 美桜
「「駅です(?)」」


「全く違う方向じゃない!!乗りなさい!!」


開かれるドア。


雅紀
「え、いや、でも…。
(知らない人の車に乗るのは…)」


美桜
「あ、あの...いや、そのっ
(先生だ!うちの学校の先生だ!)」


「ほら、早くっ!!
おばちゃんも主婦だから、忙しいの!
早く乗りなさい!!」


雅紀
「や、だからいいです。
結構楽しんで歩いてるんで」


美桜
「………;」


「おばちゃん怒るよ!!早く乗りなさい!!」


美桜
「ふにゅ〜…;」


雅紀の背中に隠れる美桜。


雅紀
「(美桜がいるからな…。どうするか…)」


美桜
「(雅紀負けるな!!雅紀!!)」


雅紀
「(…美桜、背中押してる…?
まぁ、拐われたとしてもなんとかなるな)
……あ、じゃあお願いします」


美桜
「(雅紀!?折角の楽しい冒険が…ッ!!
先生、最悪!!)」



――――――
――――…

雅紀
「…………」


美桜
「…………」


「君たち何部?」


雅紀
「放送部です」


美桜
「…………」コクコク





< 161 / 535 >

この作品をシェア

pagetop