日々
「君たち家はこの辺?」
雅紀
「え、違います」
美桜
「…………」コクコク
「どこに向かってるの!?」
雅紀 美桜
「「駅です(?)」」
「全く違う方向じゃない!!乗りなさい!!」
開かれるドア。
雅紀
「え、いや、でも…。
(知らない人の車に乗るのは…)」
美桜
「あ、あの...いや、そのっ
(先生だ!うちの学校の先生だ!)」
「ほら、早くっ!!
おばちゃんも主婦だから、忙しいの!
早く乗りなさい!!」
雅紀
「や、だからいいです。
結構楽しんで歩いてるんで」
美桜
「………;」
「おばちゃん怒るよ!!早く乗りなさい!!」
美桜
「ふにゅ〜…;」
雅紀の背中に隠れる美桜。
雅紀
「(美桜がいるからな…。どうするか…)」
美桜
「(雅紀負けるな!!雅紀!!)」
雅紀
「(…美桜、背中押してる…?
まぁ、拐われたとしてもなんとかなるな)
……あ、じゃあお願いします」
美桜
「(雅紀!?折角の楽しい冒険が…ッ!!
先生、最悪!!)」
――――――
――――…
雅紀
「…………」
美桜
「…………」
「君たち何部?」
雅紀
「放送部です」
美桜
「…………」コクコク