日々

「あー、顧問烏山さんね!
またこんなことしたら先生に言うからね」


雅紀
「はあ…。」


「この辺痴漢が多いんだから、
夜は歩いちゃダメよ!!」


雅紀
「はあ…。」


「はい。この道を真っ直ぐ下りたら駅だから」


雅紀
「え?
えっと、ありがとうございます?」


美桜
「ありがとうございます」ボソッ


「気を付けて帰るのよ!!」


雅紀
「はい。ありがとうございました」


―――――――
―――――…


雅紀
「いや〜吃驚したな。
いきなり横に止まるから何事かと…」


美桜
「どーしよ。明日先生から怒られるかも…」


雅紀
「え?なんで?
今回は言わないって言ってたじゃん」


美桜
「無理でしょー…(泣)
(先生だよ!?)」


雅紀
「そうか?まぁ明日になったら分かるだろ
(万が一がなくて良かった。
優しい人だったし)」


美桜
「う゛ぅ〜、
化学の先生に会っちゃったよ〜(泣)
なんか見たことあると思ったら
今日教室で会ってるんだもん。
ビックリするよぉ〜…」


雅紀
「………え!?先生!?…は!?」


美桜
「気づかなかったの!?
あの人うちの学校の先生だよ!?」


雅紀
「や、でもさっき主婦って…。
………えぇ!?」





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