日々
これは里桜の数学教員とクラスメイトの、
可笑しなやり取りである。
「昔の数学者が日記の最後に
『私はこの問題を解くことが出来るが
証明するスペースがないので
書くことができない』と書いてあった。
…そう俺は前の時間に確かに話した」
「はい。聞きました、先生」
「よし!
お前は前の授業でした、証明問題のテストに、
なんと答えを書いた?」
「えーと、何でしたっけ?」
「『俺はこの問題を解けるが、
スペースがないので証明できない』」
「あぁ!」
「俺はこの答えは嫌いじゃない」
「あざースッ!!」
「笑いとすれば100点だ。
しかしお前の答案は0点だ」
「ぅわ…」
*END*