日々
慎也
「つ、疲れる…
(里桜までボケるとツッコミが
間に合わない…)」
雅紀
「………つまらない物ですが」
魔王
「あ、御丁寧にどうも」
慎也
「何処から出したの、それ…」
魔王の手には菓子織りが1つ。
中身は………、
里桜
「いーな!私にも頂戴!!クレープ!!」
里桜の好物、クレープのようだ。
魔王
「半分にしますか?」
人の良い笑みをみせる魔王。
慎也
「魔王いい人。なんでこの人が魔王なの…」
慎也はひたすら突っ込む。
里桜
「…半分?甘えたこと言うなぁ!!
私は勇者!全部差し出しな!!」
雅紀
「いよ!!勇者様!!」
慎也
「ミスキャストだろ、これ…」
魔王
「臆病だから友達もいないし、
力もないし、殺す度胸もないし…。
魔王失格ですよね…。だから最後に
魔王として死ねるなら本望です!」
慎也
「何で魔王になったの!
キミ、バカだろ!馬鹿なんだろ!!」
里桜
「ダメよ!!」
慎也
「え……、
(まさか勇者らしく平和的解決に…!)」
雅紀
「一人ぐらい殺してから」
里桜
「死になさい」
雅紀 里桜
「「罪のない人は殺せないから。勇者だし」」
慎也
「……もう俺、帰る……」
*END*