日々

吹奏楽の奏でるメロディに乗って
卒業生の入場だ。


雅紀
「あ!先輩きた!」


美樹
「雅紀の知り合い?」


雅紀
「おう!!」


里桜
「みっ君、まだかな〜…」


美桜
「里桜のお兄ちゃんの友達さんね♪」


慎也
「卒業生多いな…」


各々、言葉を並べながら拍手で見守る。


卒業生が席に着くと、全員言葉を引っ込めた。


「只今より!平成―――」


教頭の開会の言葉が宣言され、
体育館に緊張が高まる。





3月1日午前10時。



旅立ちの式が始まった。






< 214 / 535 >

この作品をシェア

pagetop