日々
里桜
「あ、あぁ〜…。って!?雅紀、また!?」
雅紀
「“また”じゃない!!傘は初めてだ!!」
里桜
「ツッコムとこ、そこ!?」
雅紀
「昨日買って貰ったばかりの399円の傘が…」
里桜
「あら〜;」
雅紀
「親が買ってきた四本の傘の内の一本を、
大人気なく一番に選んだ俺のラッ君…」
里桜
「ラッ君?名前つけたの;?」
雅紀
「黒(ブラック)だからラッ君」
里桜
「何っ!?その安易な名前っ!!」
雅紀
「昨日なのに…。
まだ俺一度も使ってないのに…」
里桜
「家出したかったんだよ…」
雅紀
「家出もなにも傘だから」
里桜
「!?(雅紀がツッコンだ!?)」
雅紀
「あ〜…。空が白いよ…、あはははは…」
里桜
「雅紀も白いよ…。灰になってるよ、雅紀」
雅紀
「あはははは…」