日々

空良
「なぁ雅紀!さよならのキスは!?+」


雅紀
「…………は?」



こんな会話が音楽教室から帰るときに、
最近毎回行われています。



空良
「じゃあ、ハグ!ハグ!」


雅紀
「お疲れさまでした。さようなら」


―――ピシャン



このやり取りも最近、毎回行われます。



しかし、あまり素っ気なく帰ると。


次の音楽教室で痛い目をみることになる。



空良
「なぁ雅紀。
俺、最近雅紀を補充できてないんだけど」


雅紀
「知りません。」


空良
「雅紀来いって、な?」


雅紀
「行きません。」


「こんにちわ〜」


雅紀
「!!!!」


人が現れた。


しかし、最近では
『これで助かる』なんて思えない。


逆に今、最大のピンチだ。


…何故かって?


それは―、


空良
「雅紀ー!!」


「あらあら、仲好しさんなのね」


空良が周りの目を全く気にしないせいだ。


今では空良の親に、美夜と葵炬、
教室の先生までも見守る現実。


教室にいようが、カラオケにいようが、
発表会の会場でも擦り寄ってくる。


なので、嫌がってみた。


しかし、『照れて可愛いな〜///』と
また抱きしめられるだけだった…



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