日々

周りの目が痛い。
何よりそれが居たたまれないし、辛い。

いや、周りは穏やかなんだが、
そう感じてしまうのだ。



この前、
音楽教室のメンバーで合宿をした際に
ベッドと人数の影響で、
空良と同じ布団で寝てから
最近は、苦労しっぱなしだ。


これも美夜が俺の寝床に、
大の字で寝たせいだ!!


あぁ、思い出して頭痛がしてきた。



――――――
――――…

雅紀
「えぇ!?じゃあ、俺どこに寝れば…」



バンバンバンバン!


チラッ


音のする方を見ると、空良が
自分の隣を全力で叩いていた。



雅紀
「…………。葵炬、お前のとこに入れて」


空良
「……。」


シーー…ン


葵炬
「ヤダ。2人で寝たら寒いじゃん。」


空良
「!!!!」


バンバンバンバン!


雅紀
「そこをなんとかっ!!」


葵炬
「無理」


バンバンバンバン!


バンバンバンバン!


雅紀
「…………」


葵炬
「…………」



――
―――…


葵炬
「良かったね、空良」


空良
「ヘヘッ♪」


雅紀
「…はぁ。ん?おい空良。
なんかさっきから手が…!!」


空良
「生肌…!!雅紀の生肌…!!
て、手汗がヤバイッ!どうしよっ!!」


雅紀
「背中を触るなぁー!!」


空良
「じゃあ!じゃあ!
背中じゃなければいいのか!?」


雅紀
「俺の太股を撫でまわすんじゃねぇーー!!」


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