日々
《Forever in my heart》
そう最後に綴られていて、
情けなく泣きそうになった。
俺のお陰じゃねーよ。バカ。
美羽が自分で決めたんだろ…。
…感謝してんのは、俺。
たくさん引っ張られたけど、
だからこそ色んな景色が見れた。
友達とサヨナラをするのは
初めてじゃないのに、
“またね”に繋がらないさよならが
切ないほど痛い。
ぽちゃり―――。
そんな音が胸にじわり響いている。
雅紀
「さっきまで清々しい程晴れてた癖に…。
天気予報、嘘ついたな。
雨、降ってんじゃねーか。バカ」
さめざめと口に溢した言葉は、
掠れていた。
メールで良かった。
メールの返信画面。
“またな”を無理矢理書き込む。さよならは言いたくなかった。
それが叶いにくいことも知ってる。
今の俺達じゃ叶わないことも知ってる。
だけど、絶対ではないから。
たくさんのありがとうを
書き込んで送信した。
“また”と小さく何度も口にする。
『Up to the day which can meet again.
--Thank you my freind MIU』
また会える日を信じて…。
ありがとう、美羽。
――そう、最後に付け加えた。