日々

〜杞菜美の場合〜

杞菜美
「迷っちゃった…かも…;」


人が行き交う街中。
杞菜美只今絶賛迷子中...。


杞菜美
「(でも、人に聞くのはちょっと…)」


チラリとたくさんの人を
横目で見て溜め息1つ。


実は杞菜美も、
人見知りをしてしまう子だった。


杞菜美
「(落ち着け私!冷静になれば問題ない!!)」


よし!と今まで歩いてきた道を
ぐるぐると頭を働かせ、ゆっくりゆっくり
記憶の底から引きずり出す。


杞菜美
「(えっと、この道の前は…、あ!あの道!!)」



杞菜美の結論:1人で冷静に考える。


―――――
―――…

杞菜美
「お恥ずかしながら、人見知りで…」


美桜
「大丈夫だよ!
友達は“狭く深く”が一番だから!」


里桜
「要するに、“あまり友達いなくても仲良しな子が数人いるなら平気”だと」


慎也
「美桜、それは体験談だね。
美桜も極度の人見知りだから」


美樹
「狭く深くもいいけど、
少しは前向きに治していこうぜ+」


美桜
「ふぇ!?なんで私が怒られてるの!?」


慎也
「怒ってはないけど…、ねぇ?」


美桜
「杞菜美っ!!」


杞菜美
「が、がんばり、ます…」




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