日々
美桜
「道がフワフワだったらいいのに…」
里桜 慎也
「え、」
美桜
「そうしたら、転けても痛くないじゃん」
里桜
「凄くメルヘンだね」
慎也
「車走れなくなるよ?」
美桜
「車は球体ぽくって、
トランポリンみたいに跳ねていくの!」
慎也
「危ないと思うけど…」
美桜
「運転できるから大丈夫なの!!」
里桜
「そ、そう??」
美桜は天然ではない。
計算高いところが多く、鋭いから。
―しかし、
美桜
「空飛びたいな〜。物体に乗るんじゃなくて」
時々メルヘンチックなことを言う。
里桜
「人類の夢だね」
慎也
「夢が大きいことは良いことだと思うよ」
美桜
「…雅紀だったら、賛同してくれるもん!!」
里桜
「それは…雅紀も一応男だし」
慎也
「うん」
美桜
「してくれるのぉーー!!!!」
真っ赤になってそう叫ぶ美桜
里桜
「か〜わいいね♪美桜は」
美桜
「んにゃ!?」
里桜
「“んにゃ!?”って
可愛いなコノヤローッ」
美桜
「〜ッ!!!!癖なの!!」
里桜
「それが可愛いんだよ」
美桜
「帰る!!」
里桜 慎也
「「はいはい」」
――――
―…
雅紀
「いいな!トランポリン!!」
美桜
「でしょ!?でしょ!?分かってくれる!?
―ほらぁ〜、さすが雅紀♪」
里桜 慎也
「「……………」」
そんな会話が
繰り広げられるのはまた後日。
*END*